【国税庁に直接聞いた】悪徳脱税者の末路

【国税局に直接聞いた】悪徳脱税者の末路

 

1. 悪徳脱税者の摘発事例

私が所属するKクラブにて毎月恒例、衆議院会館で官僚の方をお呼びして、中小企業の経営者に向けて勉強会を開催しています。11月は『悪徳脱税者の摘発事例』について、松本圭介氏(元:東京国税局査察部部長、現:内閣官房内閣参事官)にお話頂きました。当日は色々とお話頂いたのですが、本記事では記載できる範囲で記載しています。

私も気をつけなければいけないのですが、脱税は重罪ですので、みなさん気をつけて行きましょう。

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1-1. 国税局査察部とは?

今回お話頂いた国税局査察部部長とは、一体何者なのか?ピンとこない方もいらっしゃるかと思うので、まずは組織図について見ていきますね。

【国税庁に直接聞いた】悪徳脱税者の末路

大人気ドラマ『半沢直樹』でも国税庁/査察部が登場してきたかと思います。片岡愛之助さんが演じる黒崎駿一は国税局査察部の統括官という役職でしたが、その上に部長職があり、今回は部長さんにお越し頂きました。

『どうしてそんなすごい方を呼べるの?』と疑問に感じるかもしれないですが、本題から逸れてしまうので割愛させて頂きますが、それくらい力のある組織だとだけお伝えしておきます。

 

1-2. 国税庁査察部は『一罰百戒』を目的としている

国税の査察と聞くと、ガサ入れされ、部屋を荒らされ、ありとあらゆる物を徴収されるイメージがあるかと思います。これは、悪徳脱税者に対する対応であり、悪を捕まえ、世間に知らしめる目的としているのに対し、うっかりミスや勘違いなど悪徳ではない物については、守秘義務もあるため、特に報道をされることはありません。ただの、聞き取り調査と追徴課税で終わるようです。

【国税庁に直接聞いた】悪徳脱税者の末路

わかりやすい例で言うと、青汁王子で有名な『三崎優太』氏は悪徳脱税者として国税庁は晒し上げるためにガサ入れを行い、芸人チュートリアルの『徳井義実』氏は犯罪者としてはなく『うっかりミス』として取り扱われたようです。

青汁王子の事件の詳細を調べると、『元部下にはめられた』みたいですが、国税庁は社会的影響が強く、犯罪として立件できると踏んだため、犯罪者として扱ったとのことです。しかし、徳井氏については、犯罪として立件できる明確な根拠を集めることができなかったため、犯罪者としての実刑はつかなかったようです。

◾︎同じ脱税でも犯罪になるかならないかの違い

①悪意がある明確な証拠がある ➡︎ 犯罪者として扱われる

②悪意がある明確な証拠がない ➡︎ 犯罪者として扱われない

ニュースやドラマなどで、国税庁が強制的に自宅に向かう時は、100%黒である証拠を持って突入しているようで、入られていない段階は、まだ証拠が集まっていないようです。そのため、悪意がある明確な証拠があるかどうかが犯罪者としてのポイントとなってきます。

中には色んな人がいるようで、『うっかりミスでした』『勘違いしていました』と行って逃げる例も少なくないようですが、国税庁はありとあらゆる所から情報を集め、100%黒であると確信を持って突入しているとのことでした。

 

1-3. 国税庁の調査対象になる条件

調査をする事例についてお話頂いたので、簡単にまとめていきますね。

◾︎調査対象になる事例

①会社が稼働しているのに無申告

②会社が活況なのに、申告売上が伸びない

③売上好調なのに、経費も増えて申告所得が低調

④連年、代表者借入金が積み上がっている

⑤消費税の還付申告が出ているが、実態が不明

実際にこの中から正常なものと正常でないものがありますが、こう行った状況が確認できる場合は、国税庁からの調査が入るようです。ただ、誤解を恐れずに言うと、調査がきただけでは、まだ犯罪者ではなく、聞き取り調査だけで終了することもあるようです。その中で犯罪性が見つかった場合にのみ、強制調査に踏み切られるようです。

 

1-4. 有罪率はほぼ100%

2016年〜2020年にかけて、立件したのは約600件であり、無罪になったのは1件のみで、残りの599件は有罪判決が出たとのこと。これは、かなり特例らしく、基本的に100%犯罪であると確固たる証拠を持って起訴しているようなので、一度捕まってしまったら、逃げることは不可能だと言えます。

松本圭介氏によると、『過去にもスマホを水没させたり、バラバラに壊した人もいたが、国税庁で復元することができるため、何をしても意味がない』とのことでした。

 

1-5. 脱税で捕まえた人たち

松本圭介氏は現在は国税庁を離れていますが、部長時代に捕まえた脱税者の紹介もされていたので、ご紹介していきます。

①ユーフォーテーブル

人気アニメ「鬼滅の刃」の制作会社

法人税や消費税計約1億3800万円を脱税

罰金4千万円

近藤被告に懲役1年8月を求刑

 

志賀公斗(税理士)

節税商品を販売し、2017年までの3年間で計約8億2700万円の所得を隠し

計約2億1200万円を脱税

 

③AeGgate(高岡健太郎)

法人税など約5900万円を脱税

女優の高岡早紀さんの兄

インターネット無料掲示板「爆サイ.com」を運営

 

④イーストワン

2018年6月までの3年2カ月で計約1億2800万円を脱税

イーストワンの子会社(5社)は互いに業務を発注しあったように見せかけて架空の外注費を計上

 

⑤ゲンキ(林宣彦)

2018年3月までの2年間で約2.8億円の所得隠し

法人税など6700万円を脱税

投資セミナーを主催

 

⑥わひこ

2017年までの3年間におよそ4億6000万円の所得を隠し

法人税など約1.2億万円を脱税

架空の損失の計上、または、知人の不動産会社への架空の売買手数料の計上

 

⑦さくらインベスト

2011年10月~16年9月、さくらインベストの業務に関し、架空のシステム利用料を計上するなどの手口で約5億円の所得を隠し、法人税約1億4300万円を脱税

林容疑者はプロ野球巨人の元選手

 

1-6. 脱税犯の末路

脱税で国税庁に捕まった人はその後どうなるのか!について最後まとめていきます。

◾︎脱税犯に待ち受ける現実

・家宅捜索

・差し押さえ

・逮捕&収監

・刑事裁判

・懲役

・税負担

・加算税

・罰金

・実名報道

脱税は犯罪なので、自業自得と言えばその通りですが、なかなかひどい末路が待っています。特に、国税庁は世の中に悪を知らしめることを目的としているので、絶対に実名報道されます。その後、生活できているのかは分かりませんが、大変なことは間違いないですね。

過去にも起訴されて10年以上否認を続け、刑事裁判を行ってきた脱税犯もいたようですが、10年後に最終判決は有罪となったようです。国外逃亡しても、日本に強制送還させるように動くようなので、どこまで逃げても不可能であることが分かります。

法に乗っ取った節税は問題ないですが、法律違反をした脱税をすると、悲惨な未来が待っているので、当たり前ですが税金はちゃんと納めるべきだということを身にしみました。

 

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3. 本記事を執筆した人

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